Google Bidding 実装ガイド
このガイドでは、Unity LevelPlay メディエーションで Google を bidder ネットワークとして設定する方法を説明します。
Google Bidder では、以下のステップ 1 を完了すると自動セットアップツールを使用できるようになります。自動セットアップツールはアプリと Bidder プレースメントを作成し、AdMob からプレースメントの詳細を取得します。そのため、LevelPlay と AdMob の管理画面を行ったり来たりする必要はありません。あるいは、セットアップ全体を手動で行うこともできます。
Google Bidding の広告は AdMob SDK を使用して配信されます。
Google Bidding は、ironSource SDK バージョン 7.2.7 以降でサポートされます。
ステップ 1. AdMob アカウントを作成する
- Unity LevelPlay メディエーションを通じて Google の広告在庫へアクセスするには、AdMob でアカウントを作成する必要があります。
- Unity LevelPlayプラットフォームに合わせて、AdMob アカウントのタイムゾーンを UTC に設定することをおすすめします。これにより、レポートの正確性が保証されます。詳細はこちら。
ステップ 2. Admob でアプリケーションと広告ユニットを作成する
次に、AdMob アカウントにアプリを追加する必要があります。
アプリを追加する
- AdMob アカウントにログインし、ダッシュボードで「 Apps 」> 「 Add app 」をクリックします。
- モーダルが表示されるので、アプリを検索するか、アプリを手動で追加するか、収益化する既存のアプリを選択します。
Note: Note: ironSource アカウントなどと同様に、プラットフォーム( iOS + Android )ごとに固有の AdMob アプリケーションが必要です。 - 広告ユニットのフォーマットから、インタースティシャル、動画リワード、またはバナーを選択し、詳細を入力します。
- インタースティシャル
- Ad unit name:配信する広告ユニットを認識しやすいように、広告ユニットには直感的な名前を付けることをお勧めします。
- Partner bidding:別のメディエーションプラットフォームで bidder を使用していることを示すボックスをオンにします。
- 動画リワード
- Ad unit name:配信する広告ユニットを認識しやすいように、広告ユニットには直感的な名前を付けることをお勧めします。
- Partner bidding:別のメディエーションプラットフォームで bidder を使用していることを示すボックスをオンにします。
- バナー
- Ad unit name:配信する広告ユニットを認識しやすいように、広告ユニットには直感的な名前を付けることをお勧めします。
- Partner bidding:別のメディエーションプラットフォームで bidder を使用していることを示すボックスをオンにします。
ステップ 3. LevelPlay ネットワークモジュールで Google をアクティベートする
LevelPlay で Google bidding をセットアップするには以下 2 つの方法があります:
- 自動セットアップ – Google アカウントでログインすると、新しいアプリケーションと bidder プレースメントが自動的に作成され、必要なすべての設定が Google AdMob プラットフォームから取得されます。
- 手動 – LevelPlay と Google AdMob の両方の管理画面を行き来して必要な情報を取得し、入力します。
自動セットアップ
- LevelPlay にログインし、LevelPlay サイドナビゲーションバー ➣ 「 Setup 」 ➣ 「 SDK Networks 」に移動します。
- 「 Manage Networks 」をクリックします。
- 「 Available Networks 」のリストから Google AdMob を選択します。
- 「 Login with Google 」をクリックし、承認された Google アカウントでログインします。
- すでにログインしている場合は、「 reset login 」をクリックします(新たにログインする必要があります)
- ログインしたら、「 Google bidder auto-setup 」をオンに切り替えます。
- 「 SDK Networks 」ページで、Google からのインタースティシャル、動画リワード、またはバナー広告を配信するアプリを選択し、「 Google 」行の「 Setup 」ボタンをクリックします。
- 「 Add Bidder 」ボタンをクリックすると、AdMobプラットフォーム上に新しいアプリと Bidding Ad Unit が自動的に作成され、Ad Unit ID がインポートされます。すでにアプリに App ID がアタッチされている場合、Ad Unit ID パラメータ値が設定されていない Ad Unit が少なくとも1つあれば、自動セットアップツールを使用できます。この場合、新しい Bidding Ad Unit が作成されます。
LevelPlayの「 SDK Networks 」ページで Google bidding を設定するときに Google アカウントにログインすると、AdMob のインタースティシャル、動画リワード、バナー、ネイティブ広告の実行に必要なパラメータが自動的に取得されます。
「 Save 」をクリックし、すべての設定を承認・受諾します。保存せずにモジュールを閉じると、AdMob プラットフォーム上にアセットが作成されますが、データは LevelPlay プラットフォーム上にインポートされません。
手動セットアップ
- LevelPlay にログインし、LevelPlay サイドナビゲーションバー ➣ Setup ➣ SDK Networks に移動します。
- 「 Manage Networks 」をクリックします。
- 「 Available Networks 」から「 Google AdMob 」を選択します。
Google bidding が ironSource SDK で正しく動作するためには、AdMob アカウントのいくつかのデータを LevelPlay ネットワークモジュールに設定する必要があります:
App ID |
AdMob ダッシュボードでアプリに割り当てられたユニーク ID
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Ad Unit ID |
AdMob ダッシュボードでアプリの広告ユニット に割り当てられたユニーク ID
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Client ID |
アカウントと広告ユニットの関係を指定する一意の識別子
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Client Secret |
Client IDに紐づく秘密鍵
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Refresh Token |
クライアントアプリケーションへ付与されたリフレッシュトークン
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これらの情報を取得したら、LevelPlay 上で AdMob のパラメータを設定する必要があります。
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- App ID
App ID を取得するには、AdMob プラットフォームの左側のサイドバーにある「 Apps 」 タブに移動し、「 App settings 」をクリックします。アプリケーションの設定と App ID が表示されます。
- Ad Unit ID
Ad Unit ID を取得するには、Admob プラットフォームの左側のサイドバーにある「 Apps 」 タブに移動し、「 Ad Units 」をクリックします。アプリケーションの広告ユニットと Ad Unit ID が表示されます。
- Client ID and Client Secret
- Client ID と Client Secret を取得するには、Google の API マネージャーに移動します。
- ページの左上にある「 API Project 」ドロップダウンをクリックし、「 Create a project 」を選択するか、このアプリ用に既に作成したプロジェクトを選択します:
この目的のため新しいプロジェクトを作成する場合は、表示されるダイアログ ボックスに「 Project Name 」、「 Billing account 」、「 Location 」を入力し、「 Create 」をクリックします:
- 左側のサイドバーで、「 Credentials 」を選択し、「 OAuth consent screen 」タブを選択します。このページでは、製品名を入力します。 「 Product Name 」をクリックします。「 Save 」をクリックします:
- 左側のサイドバーで「 Dashboard 」を選択し、「 ENABLE APIS AND SERVICES 」に移動します:
- 次に、AdMob API を有効にします:
- 左側のサイドバーで「 Credentials 」タブを選択します。「 Create Credentials 」ドロップダウンをクリックし、「 OAuth client ID 」を選択します。
- 「 Web application 」を選択し、アプリの名前を指定します。以下のフィールドに、少なくとも 1 つの承認済みリダイレクト URI として https://developers.google.com/oauthplayground を入力する必要があります。以下例:
- Authorized JavaScript origins:
https://YOUR_NAMESPACE (Optional)
- Authorized redirect URI: https://developers.google.com/oauthplayground
- Authorized JavaScript origins:
- 「 Create 」をクリックすると、「 Client ID 」と「 Client Secret 」が表示されます:
- Refresh Token
- 「 Refresh Token 」を取得するには、「 OAuth 2.0 Playground 」に移動します。
- 右上隅にある設定アイコンをクリックします。 「 Force approval prompt 」というラベルの付いたボックスのチェックを外し、「 Use your own OAuth credentials 」にチェックを入れます。「 Client ID 」と「 Client Secret 」を入力します。
- 次に、「 Step 1: Select & Authorize APIs 」で、「 https://www.googleapis.com/auth/admob.report 」と入力し、「 Authorize APIs 」をクリックします:
- プロジェクトに AdMob データへのアクセスを許可します。
- Step 1 で認証コードを受け取り、「 Exchange authorization code for tokens 」 ボタンをクリックできるようになります。次に、「 Refresh Token 」と「 Access Token 」を取得します。
- App ID
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LevelPlay で AdMob パラメータを設定する
- これらのパラメータをすべて取得したら、LevelPlay にログインし、Monetize ➣ SETUP ➣ SDK Networks に移動します。
- 「 Manage Networks 」のリストから 「 AdMob 」 を選択し、Admob の「 Client ID 」、「 Client Secret 」、および「 Refresh Token 」 を入力するか、「 Login with Google 」オプションをクリックします。
- 次に、Unity LevelPlay メディエーションで AdMob を配信するアプリを選択します。
- アドネットワークの設定リストから AdMob を選択し、ツールの「 Setup 」ボタンまたは「編集」アイコンをクリックします。次に、インタースティシャル、動画リワード、またはバナーの設定に「 App ID 」と「 Ad Unit ID 」を挿入します。
- Reporting API の連携を確認します。この列では、Reporting API を通じて連携がチェックされ、「 Verified 」、「 Failed 」、「 No Response 」のうち、いずれかの応答が返されます。実装と入力した情報を再確認し、「 Verified 」が表示されるまで「 Retry 」をクリックします。
ステップ 4. AdMob アダプターをビルドに追加する
<application/>
タグの子要素として追加する必要があります:
<meta-data android:name="com.google.android.gms.ads.APPLICATION_ID" android:value="[ADMOB_APP_ID]"/>
[ADMOB_APP_ID] をステップ 3 で取得した App ID 値で置き換えます。
- Make sure you have the following lines inside allprojects->repositories block
allprojects { repositories { flatDir { dirs 'libs' } google() } }
- 次の依存関係を「 dependencies 」ブロックに追加します。
dependencies { implementation fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar']) }
Android
ironSource SDK は、Gradle の依存関係と手動ダウンロードメカニズムの両方をサポートしています。
AdMob アダプターを Gradle で実装する:
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- 次の Maven URL がアプリモジュールの build.gradle スクリプトに存在することを確認してください。(1 度の定義ですべてのアダプターに対して有効です)
repositories { google() maven { url "https://android-sdk.is.com/" } }
- アダプターの Maven 名をアプリモジュールの build.gradle スクリプトに追加します:
implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads:23.2.0' implementation 'com.ironsource.adapters:admobadapter:4.3.44'
- 次の Maven URL がアプリモジュールの build.gradle スクリプトに存在することを確認してください。(1 度の定義ですべてのアダプターに対して有効です)
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手動ダウンロードで AdMob アダプターを実装する:
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- dMob アダプターをダウンロード:
AdMob アダプターをビルドに追加します。最新の AdMob アダプターはこちらで確認が可能です。
重要! Admob アダプターには AdMob SDK は含まれていません。AdMob SDK は別途直接追加する必要があります。 - AdMob アダプターをプロジェクトに追加:
アダプターをダウンロードした後、Admob アダプターの jar を Android プロジェクトの libs フォルダーにドロップします。
- Gradle ビルドファイルの「 dependencies 」セクションに以下を必ず追加してください。
implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads:23.2.0' implementation 'com.ironsource.adapters:admobadapter:4.3.44'
- dMob アダプターをダウンロード:
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ステップ 5. AndroidManifest.xml を更新する
ironSource Android SDK v6.17.0(AdMob Android アダプター v4.3.10)以降、AdMob アダプターは AAR としてリリースされています。 Jar での実装を維持する場合のみ、マニフェストへ以下を追加してください。
Manifest Permissions:
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/> <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>
Manifest Activities:
以下の Activity を、manifestAdditions の <application>
タグ内に追加します:
<activity android:name="com.google.android.gms.ads.AdActivity" android:configChanges="keyboard|keyboardHidden|orientation|screenLayout|uiMode|screenSize|smallestScreenSize" android:theme="@android:style/Theme.Translucent" />
AdMob SDK v17.0.0(アダプター v4.3.1)以降、パブリッシャーは AdMob App ID を AndroidManifest の <application>
タグの子要素として追加する必要があります:
<meta-data android:name="com.google.android.gms.ads.APPLICATION_ID" android:value="[ADMOB_APP_ID]"/>
[ADMOB_APP_ID] をステップ 3 で取得した App ID 値で置き換えます。
この設定が漏れていると、AdMob の SDK に起因するクラッシュが発生します。詳細については、AdMob のガイドを参照してください。
ステップ 6. 追加設定
子供向けアプリの設定 – COPPA
Unity LevelPlay メディエーションでは、パブリッシャーは AdMob の子供向け設定を AdMob ネットワークに直接伝えることができます。
この機能は、ironSource SDK 6.14.0 以降、AdMob Android アダプター 4.3.9 以降を使用して有効になります。
AdMob の setTagForChildDirectedTreatment にパラメータ「 TAG_FOR_CHILD_DIRECTED_TREATMENT_TRUE 」を設定するには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("AdMob_TFCD","true");
AdMob の setTagForChildDirectedTreatment にパラメータ「 TAG_FOR_CHILD_DIRECTED_TREATMENT_FALSE 」を設定するには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("AdMob_TFCD","false");
AdMob ネットワークでの子供向けアプリの設定についての詳細は、こちらをご覧ください。
同意年齢に満たないユーザー – GDPR
Unity LevelPlay メディエーションでは、パブリッシャーは AdMob ネットワークの「ヨーロッパの同意年齢に満たないユーザー向けのタグ(TFUA)」 の設定が可能です。
この機能は、ironSource SDK 6.14.0 以降、AdMob Android アダプター 4.3.9 以降を使用して有効になります。
setTagForUnderAgeOfConsent を「 TAG_FOR_UNDER_AGE_OF_CONSENT_TRUE 」に設定するには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("AdMob_TFUA","true");
setTagForUnderAgeOfConsent を「 TAG_FOR_UNDER_AGE_OF_CONSENT_FALSE 」に設定するには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("AdMob_TFUA","false");
AdMob ネットワークでの子供向けアプリの設定についての詳細は、こちらをご覧ください。
広告コンテンツのフィルタリング
Unity LevelPlay メディエーションでは、パブリッシャーは AdMob ネットワークと通信し、すべての広告リクエストに対して広告コンテンツのレーティングを最大化できます。
この機能は、ironSource SDK 7.12.0 以降、AdMob Android アダプター 4.3.23 以降を使用して有効になります。
maxAdContentRating を設定するには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("AdMob_MaxContentRating","MAX_AD_CONTENT_RATING_G");
このプロパティに指定できる値は、Google が定義するデジタルコンテンツラベルの分類に基づいています:
- MAX_AD_CONTENT_RATING_G
- MAX_AD_CONTENT_RATING_PG
- MAX_AD_CONTENT_RATING_T
- MAX_AD_CONTENT_RATING_MA
AdMob ネットワークでの広告コンテンツレーティングプロパティについての詳細は、こちらをご覧ください。
コンテンツ URL マッピングのサポート
Unity LevelPlay は、アプリ向けの Google のコンテンツマッピングをサポートしており、「 Google_Content_Mapping 」設定を使用して URL を共有できます。この機能は、ironSource SDK 7.7.0 以降、AdMob Android アダプター 4.3.41 以降を使用して有効になります。Google のコンテンツマッピングについての詳細は、こちらをご覧ください。
単一コンテンツの URL を渡すには、次の構文を使用します:
IronSource.setMetaData("Google_Content_Mapping ","https://www.example.com");
複数の URL をサポートするには、同じキーを使用して最大 4 つの URL を共有できます。
IronSource.setMetaData("Google_Content_Mapping",["https://www.expamle1.com","https://www.example2.com"]);
ironSource SDK は、メディエーションの実装が正常に完了したことを確認する簡単な方法を提供しています。 ironSource SDK と追加のアドネットワークの実装を確認するには、こちらのドキュメントを参照してください。
完了!
これで、アプリで Google Bidding 広告を配信する準備ができました。
Unity LevelPlay でさらに他のアドネットワークを活用するには、アダプターを実装し、ガイドに従って設定してください。